Posted on 18:37:36 «edit»
乗秀です。
皆様は模型製作に限らずとも、壁や難関に打ち当たった経験は御座いますか? 今までのスタイルが通用せず、やり方から模索しなければならない状況・・・何かしら心当たりがあるのではと思います。
乗秀は模型に絞った上でも相当な数の壁を感じたことがあり、長い間苦しんだないし苦しんでいる事が少なからず御座います。
「同じ形状の部品を複数揃える」こともその中の一つであり、特に少年時代においてはいかなる作業よりも苦手としておりました。同じ型紙から切り出した部品なのに、それぞれで角度や長さが違う・・・なんてことは、とても良くありました。
今ならばレジンキャストを用いた複製が真っ先に頭に浮かびますが、小学生でその技術はおろかシリコンやレジンを触った事すらなかったので、とても選択肢に加えることが出来ませんでした。
そんなとき、模型誌にて新たな複製方法を知ります。
バキュームフォームです。
熱したプラ板と型になる部品を真空状態にすると、貼り付いた勢いで型と同じ形状になる・・・という複製方法で、かたどれる形状にある程度の制限が発生しますが、中身が空洞になる為レジン複製と比べて重量をおさえられるメリットも御座います。大きな部品の複製等には実に有用な手段です。
この手法に目を付けたのは、上記のメリットの他に、「その辺で買える物で機材が作れる」と模型誌に掲載されていたからです!
しかしよく内訳を見てみると、(それなりに予算があれば)その辺で買える物で作れるという事に気づき、3000円のMG一つ買うのも命がけ(誇張無し)な少年に余裕で万単位になる材料集めが出来る筈もなく、また悩む事になります。
熟考した結果、「熱したプラ板を部品に押さえつければいけるんじゃないの」と思い切り簡素な方法を思いつきました。
大きめにカットしたプラ板をトースターであぶり、縮みきらないうちに取り出して部品に直接圧しあてるというもの。
この方法なら、自宅にあるトースターを使えば良いだけの話なので予算の問題はクリアー!
早速実践しますが、それはもう辛いの一言でした。
縮みきらずちゃんと伸びる程度にプラ板に熱を加える塩梅がシビアなのはもちろん、プラ板もかなり熱くなっている上に溶けたプラが指にこびりついてなかなか取れなくなるので、熱さと戦いながらのトライアンドエラーを繰り返しました。
そして何度も挑戦を繰り返して、遂に綺麗に型を取ることが出来ました!
部品にピタリと密着し、形状をくっきり出したプラ板を見つめながら、こう思いました。
「これ、どうやって中の部品取り出すんだ?」
結局真ん中から切りました。
切った部分の繋ぎ直し&プラが回りきらなかった部分の補強造形&凹みの開口等を行いながら、「もう1コ初めから作った方が速かったな・・・」と思ったのでした。
今回のケースは笑って話せるレベルの内容ですが、失敗が利かない・失敗したくないという場合もあると思います。
もし複製でお悩みの際は、ぜひ弊社にお問い合せ下さい!
筆者:乗秀
NAGAEアートプロダクションはこちらから
皆様は模型製作に限らずとも、壁や難関に打ち当たった経験は御座いますか? 今までのスタイルが通用せず、やり方から模索しなければならない状況・・・何かしら心当たりがあるのではと思います。
乗秀は模型に絞った上でも相当な数の壁を感じたことがあり、長い間苦しんだないし苦しんでいる事が少なからず御座います。
「同じ形状の部品を複数揃える」こともその中の一つであり、特に少年時代においてはいかなる作業よりも苦手としておりました。同じ型紙から切り出した部品なのに、それぞれで角度や長さが違う・・・なんてことは、とても良くありました。
今ならばレジンキャストを用いた複製が真っ先に頭に浮かびますが、小学生でその技術はおろかシリコンやレジンを触った事すらなかったので、とても選択肢に加えることが出来ませんでした。
そんなとき、模型誌にて新たな複製方法を知ります。
バキュームフォームです。
熱したプラ板と型になる部品を真空状態にすると、貼り付いた勢いで型と同じ形状になる・・・という複製方法で、かたどれる形状にある程度の制限が発生しますが、中身が空洞になる為レジン複製と比べて重量をおさえられるメリットも御座います。大きな部品の複製等には実に有用な手段です。
この手法に目を付けたのは、上記のメリットの他に、「その辺で買える物で機材が作れる」と模型誌に掲載されていたからです!
しかしよく内訳を見てみると、(それなりに予算があれば)その辺で買える物で作れるという事に気づき、3000円のMG一つ買うのも命がけ(誇張無し)な少年に余裕で万単位になる材料集めが出来る筈もなく、また悩む事になります。
熟考した結果、「熱したプラ板を部品に押さえつければいけるんじゃないの」と思い切り簡素な方法を思いつきました。
大きめにカットしたプラ板をトースターであぶり、縮みきらないうちに取り出して部品に直接圧しあてるというもの。
この方法なら、自宅にあるトースターを使えば良いだけの話なので予算の問題はクリアー!
早速実践しますが、それはもう辛いの一言でした。
縮みきらずちゃんと伸びる程度にプラ板に熱を加える塩梅がシビアなのはもちろん、プラ板もかなり熱くなっている上に溶けたプラが指にこびりついてなかなか取れなくなるので、熱さと戦いながらのトライアンドエラーを繰り返しました。
そして何度も挑戦を繰り返して、遂に綺麗に型を取ることが出来ました!
部品にピタリと密着し、形状をくっきり出したプラ板を見つめながら、こう思いました。
「これ、どうやって中の部品取り出すんだ?」
結局真ん中から切りました。
切った部分の繋ぎ直し&プラが回りきらなかった部分の補強造形&凹みの開口等を行いながら、「もう1コ初めから作った方が速かったな・・・」と思ったのでした。
今回のケースは笑って話せるレベルの内容ですが、失敗が利かない・失敗したくないという場合もあると思います。
もし複製でお悩みの際は、ぜひ弊社にお問い合せ下さい!
筆者:乗秀
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