カテゴリー「製作ハウツー デコトラ華麗丸」の記事一覧
- 2016/10/06 【でことら!】アオシマ製「華麗丸」を華麗につくるよ!その9
- 2016/09/27 【でことら!】アオシマ製「華麗丸」を華麗に作るよ!その8
- 2016/09/11 【でことら!】アオシマ製「華麗丸」を華麗に作るよ!その7
- 2016/09/03 【でことら!】アオシマ製「華麗丸」を華麗に作るよ!その6
- 2016/08/18 【でことら!】アオシマ製「華麗丸」を華麗に作るよ!その5

ようやくちょっとだけですがバイクで走る事にも慣れてきました。
秋めいてから雨の日が多くなかなか乗れずにおりますが、晴れの日には隙を見てちょくちょく練習しております。
なかなか自分のバイクに乗っている姿が想像できず、先日走りに行ったときに写真を撮ってもらいました。

うーん、自分で言うのもなんですがヘルメットが大きいからでしょうか、思ってた以上にちんちくりんな感じ。
このなんとも言えない違和感はもっと慣れて、走れる様になってくればしっくりくるようになるのでしょう。
がんばります!
さてさて、ようやく、ようやくですよ。
3ヶ月かかりましたが華麗丸完成です。

とその前に
前回までで、基本的な加工や塗装は完了しておりましたので、後は組立てるだけ。の、つもりでしたがバリューデコトラを侮っておりました。かなり組立てに苦労致しました。力技の部分も多々ありましたよ。
ここまで来ると接着面がウレタンコートされていたりメッキコートされていたりで、組立てにはほとんどエポキシ系の接着剤を使用しています。
それでは完成品をどうぞ。







全体的にメッキパーツが映えて、これぞデコトラ!という存在感がたまりません。
なかなか苦労の多いキットでしたが、完成してみるとかなりカッコいいです。苦労が報われた気分ですね。
それでもやはり気になる箇所、というか次への課題というか・・・
まずはこの泥よけです。キット通りであれば、紙シールを折って貼るだけです。なんともちゃちな感じがします。

なんとかしたくてデカールを作り、プラ板に貼り込み再現しようとしましたが、再現度はイマイチで、結局紙シールを使いました。
一番気になったのがこの屋根上の飾りです。

かなり形が違います。改造も考えたのですが、メッキを剥がさなければならなくなり、形をとるかメッキをとるかで迷いましたが、やはりメッキの見映えを優先し、加工は断念しました。
目立つ部分なだけに心残りではあります。
さて完成してからいうのも何ですが、実は杉山、トラックをまともに作ったのはこれが初めてでございます。
最初キットの説明の際に「作りやすく、値段も手頃な為、上のシリーズはちょっとという人たちも、手を出しやすいトラックキット」と言っておりました。少し後悔しております。ちゃんと作る!という事を考えればとても作りやすいキットとは言いがたい内容でしたね。
製作記を書くのも初めてでしたから、分かりにくい部分等多々あった事かと思います。
精進してまいりますので気になる点や分からない事がありましたら、メール頂ければと思います。
さあ、次は何を作ろうか!お楽しみに!
筆者:杉山

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華麗丸制作記しばらく拝見させて頂きました。当方華麗丸のオーナーでありますが親切な説明に丁寧な制作記録とても嬉しく思いました。ありがとうございます!
by 田幸明
コメントありがとうございます。
田幸明 様
コメント拝見致しました。ありがとうございます。
まさかオーナー様からコメントを頂けるなんて、少し恥ずかしいですね。
キットが発売された時から、その華麗丸の実車のかっこよさに、絶対にかっこ良く作るぞ!決めておりました。
完成させてみて改めて華麗丸のかっこよさ、またデコトラの魅力を再確認致しました。
こういうハウツーという形で皆様にご覧頂く事になりましたが、なにぶん不慣れでやり切れなかった部分も感じております。
まだまだ精進せねばなりませんね。
またトラックはもちろん、いろんな模型を製作して参りますので今後ともよろしくお願い致します。
by NAGAEアートプロダクション 杉山
せっかくバイクに乗れる様になったというのに、なかなか乗れないで悶々とする日々を過ごしております。
梅雨に逆戻りした様な天気ですね。
さてさて今日も華麗丸を作って行きましょう。
まずは後面です。全面メッキなんですね。かっこいい!
試しにキットに入っていたメッキシールを貼ってみました。
が、サイズが全然あっていません。あと蝶番の部分がメッキになっていません。
そこで以前にも紹介しましたハセガワのミラーフィニッシュの出番です。
まず大まかに全体に貼ります。

そして切りたい部分に合わせて爪楊枝を使って貼り込んで行きます。
シワになったり、空気が入らない様に少し力を入れて引っ張りながら押さえつつ貼っていくのがポイントです。
しっかり縁に合わせて押さえ込んだらカッターで切っていきましょう。

蝶番の部分はどうしても段差になっている為、いくら押さえても時間が経つと浮いてきます。そこでその蝶番の部分だけ、カッターで切り込みをいれて改めて押さえ込みます。

これで浮いてくる事はありませんし、別体感がでます。
次にマーカーランプです。メッキパーツへの塗装になりますのでメタルプライマーを忘れずに吹いておきましょう。

真ん中がクリアーオレンジ、周りの溝がクリアーレッドになります。

丸い箇所のマスキングは大変ですが、ポンチ(この場合は2mm)を使用すると非常に楽、かつ綺麗にマスキングすることが出来ます。
キット唯一のエッチングパーツです。
バリューデコトラにエッチングパーツなんて。さすがエクストラですね。

エッチングの切り取りはよく切れるカッターで、硬い場所の上で行いましょう。特に文字のパーツは繋がりが細く弱いので歪んだり千切れたりする恐れがあります。
貼付けには瞬間接着剤を使用しました。直接流し込むのでなく別な場所に出したものをカッターの先に付け、数カ所に分けて流し込む様に接着するのが綺麗に接着するコツです。


大きい方の接着にはエポキシ接着剤を使うのも手なのですが文字パーツの様な細いパーツを接着する場合はこの方法がベストです。
瞬間接着剤は接着した後動かして調整ができないので貼る前によく場所を確認しましょう。動きそうな場合はマスキングテープで場所を仮固定してしまうのも手ですね。

コチラのタンクパーツはタンク部分はメッキでいいのですがL字の留め具までメッキコートされています。本来は赤で塗装しますので、キッチンハイターでメッキを剥がしておきましょう。


後部パーツにはメッキの上からデカールを貼る箇所が多々あります。
デカールを貼りっぱなしという訳にはいきませんので、メタルプライマー&クリアーでコートしてやります。




これでひととおりパーツは揃いました。
もう少しで完成といところからかなり手間取っていますが、なんとか足回り、荷台も完成しました。(マーカーなどの細かい装飾が大量にありますが)
デコトラの宿命ですね。
次回、完成をお楽しみに。
筆者:杉山

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晴れだと思ったら急に雨が降り出したり、雨の予報でも変に晴れたり、台風来過ぎだったり・・・。
どんどん秋になっていきますね。
どうも、どんなに食っても太らない!もとい、食わないとすぐ痩せちゃう杉山です。
この話をするとダイエット中の人に100%怒られます。そうでない人からも反感を買います。
それでも言うよ!「もっと体重が欲しいです!目指せ一食、2000kcal!!」流石に無理ですけどね。
さてさて、今日も華麗丸作って行くよ!
前回は荷台の改造をやってみました。基本塗装までは終わってます。
問題の紙シールですが、デカールに作り直して貼り込もう!というのが今日の課題です。
そのまま貼ったら折角のモールドが台無しになってしまいます。あと質感が最悪です。紙ですからね。
まずはこのシールを使ってデカールのデータを作りましょう。
弊社では模型の製作代行をやらせて頂いておりますが、模型を作る上でデカールというのは大変重要な要素なんですね。車や飛行機といったようなスケールモデルのキットにはほぼ全てと言っていいくらいデカールが入っていますね。また昨今のフィギュアのガレージキットでも瞳のデカールというものをよく見かける様になりました。
一般のお客様意外にも、企業のお客様からもデカール製作のご要望頂いておりますので、今回はちょっと趣向をかえて、自作のデカールってこうやって出来てるんだよってのを簡単に紹介したいと思います。
ではでは早速、まずはシールのスキャニングから。
おなじみPhotoshopという画像編集ソフトとスキャナーを使ってシールの画像データをスキャニングします。今回の場合はシールという、元になる分かり易いものがありましたが、それが無い場合は写真からデータを作ったりもしますよ。

今回は黒と赤の帯は塗装で再現して、文字のみデカールで出力したいと思います。

スキャニングしたデータの色調整をしたり、ゴミを除去したり、線を整えたり、地味な作業です。
次に、PhotoshopでできたデータをIllustratorに取り込みます。
文字のデータだけを取り出すためにアウトライン化させます。(この赤いラインがアウトライン)

一文字一文字綺麗に見える様に調整して行きます。やっぱり地味な作業です。
はい、抜け出せました。

ラインがなくなると急にさっぱりして見えます。
黒帯にはいるシンヨー急送等の文字は印刷時は白で印刷しますが、データ上では黒で作っています。

あとは、実車と荷台パーツを見比べながら寸法をあわせます。シールのサイズだと若干ですが小さい気がしましたので、ほんの少し大きくしました。
最後に印刷する用紙サイズ(B5)にレイアウトしてデータ完成です。

さて、データができたら出力です。
弊社で使用しているプリンタがこちら、アルプス電気のMDプリンタさん。

熱転写式でインクではなくカセット(リボン)を使用して印刷します。
模型作りで自作デカール!といえばこのプリンタですが、残念ながら現在では生産終了となっています。
メーカー保証も終わってしまいました。いまでは2機を大事に使っております。とっても気分屋でよく壊れたのではないかとビビらされます。
今ではインクジェットプリンタで出せるデカールというのもメジャーになってきました。
MDプリンタの弱点としてカラー印刷が弱いことが上げられます。インクジェットの様にカラーインクを混ぜて印刷するのではなく、カラーリボンを重ねて印刷する事により色を作っているからで、特に中間色や薄い色は印刷の線がでたり、正しい色が出なかったりするのです。
それでもMDプリンタを使い続ける理由は、白や金銀のメタリック色が印刷できる事にあります。
白やメタリックのインクはないですからね。熱転写の真骨頂といえるでしょう。
今回作る華麗丸のデカールにも白部分がありますね。少しですが銀色の部分もあります。
紙はデカール印刷専用のWAVEさんNEWクリアでカールを使用します。

なんとかB5サイズギリギリに収める事が出来ました。(SINYO-LINEの真ん中で切る事になりましたが)
黒、白と順番に印刷して行きます。

出力完了です。
かなりザックリとですがこんな手順でデカールを作っています。もしもっと詳しく知りたいというご要望がありましたら、デカール製作だけの記事を書ければなと思います。何ぶんかなりのアナログ人間なのでかなり自己流ではありますが・・・。
さて、印刷すれば貼り込まなければなりません。
と、その前に、赤と黒のラインの塗り分けをしましょう。
30cmくらいの長いラインになります。ラインを塗装するにあたってマスキングが必要ですが、マスキングテープのフチをそのまま使ってマスキングをするとフチの細かいギザギザがラインに出てしまいます。
カッティングマット等に一度貼り、フチをよく切れるカッターで切ってからマスキングすると、綺麗なラインを塗装することができます。


また貼った後に定規を当てたり、見る方向を変えたりして歪みが無いかよくチェックしてから塗装しましょう。
ライン塗装が終わったら一度クリアコートをして乾燥させます。
ライン塗装後の段差をとったり、表面を平滑にすることでデカールの貼付きを良くします。
表面が平滑で無いとデカールが浮いて部分的に白くなってしまいます。
乾燥したらいよいよデカール貼りです。
かなり長くなってしまったのでデカールの貼り方は、代表のブログ「どうよ!お願いしますよ!」で度々紹介されてますのでそちらをご覧下さい。



自作デカールは市販のデカールに比べて印刷面が弱く、筆で強く擦ると簡単に擦れたり、剥げたりします。十分に注意して、もし擦れてしまった場合は、乾燥を待って塗料でタッチアップしてやりましょう。
荷台だけで2週も使ってしまいた。
次はいよいよ組立て!なるか!?
お楽しみにー!
筆者:杉山

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デコトラデカール製作
写真画像でのデカール製作かなり詳しく知りたいです!
スマホで出来れば良いのですが…
無知なので宜しくお願い致します。
by レオン
9月になりました。今年も残すところあと4ヶ月1日1日があっという間に過ぎて行きます。今日何曜日だっけ。ってなかんじで曜日の感覚がおかしくなってきます。
この仕事をやってきて思うのが、どんどん時間が経つのが加速している様なそんな錯覚さえ覚えます。
ちょっとこの間までもうすぐ夏かー、と思っていたらあっという間に秋ですよ。
どんどん歳をとる訳ですね。
でも、仕事をしてて時間が経つのが早いなーと思う事はとても幸せな事だと思います。
時間に追われている証拠でもあるのですが・・・。
さて、前回は華麗丸をお休みして、塗料の紹介をしたのですが、華麗丸再開です!
本日は荷台です!
ヘビーフレイトシリーズやアートトラックシリーズでは板の組合せで荷台の箱を作りますが、バリューデコトラシリーズは荷台が箱状態で一発成形されております。わぉ!

これならサクッと進められそう、と思いきや、色々問題が出てくる訳で・・・。
パーツも使い回しで仕方が無い事なのですが、実車の写真と見比べると明らかに違う部分がちらほら。
まずは後部の、テールランプの傘(?)の部分は不要なので切り取ります。

まずニッパーで大まかに切り取ります。あまり攻めすぎるとえぐれて処理が大変になってしまいますので、あくまでも大まかにです。

ニッパーで切ったら、次にカッターで綺麗に切り取ります。最後にペーパーで整えるので完全でなくてOKです。

最後に600番ペーパー、1000番ペーパーで整えて切除完了です。

次は上面。
ここは本物との違いというより模型的な処理ですね。

この丸い凹みはもちろんモールドじゃないですよ。かなりくっきり入っていますが押しピン跡っですのでパテで埋めて均しましょう。
スジのモールドは消えそうなくらい薄くなってますので、彫り直したいと思います。
溝がある程度の深さがあるとカッターの先でなぞればいいだけなのですが、こう浅いとそれもできません。

そこで、ガイドを使ってやります。定規を当ててやる方法が一般的ですが、今回は厚手のマスキングテープを使ってガイドにしています。テープなので一度貼ってやれば定規の様に途中でズレる心配もありません。
ただ厚手(ビニール製)とはいえ、テープですのでカッターを強く押し付け過ぎない様にすることがポイントです。
カッターをかるく持って、なぞるだけといったイメージです。数回なぞればしっかりとしたスジ彫りができます。
次に側面です。
荷台をみてすぐに違和感を感じた箇所です。
側面の扉の場所が明らかに前の方過ぎます。2cmは後ろに下げたい所です。
縞板の凹凸もスジ彫りで表現されていて気になるのですが、ここはこのまま進めましょう。

ただ扉の位置はなんとかしたいですよね。
そこで扉を一度切り取ってから、後ろに少し下げたいと思います。
早速・・・
扉の枠に沿ってカッターで切り込みを入れて行きます。面に対してカッターの刃が直角になる様に何度もなぞります。

無駄な力が入るとすぐ刃先が折れてしまうので力加減に注意です。刃先が折れたらすぐに刃先を交換して常に尖った状態で行いましょう。しかし反り防止の為だとは思うのですが、凄く分厚いです。根気よく、根気よく・・・
次に扉の後ろをずらしたい分だけ切り取ります。この切り取った部分を扉と入れ替えて、扉を後ろにズラそうという作戦です。

扉を切るのと違ってガイドがありません。そこで直角が出る様にスコヤを使います。

1時間ちかくかけて切り出せました。かなりしんどかったっす。
で、場所を入れ替えて再接着して行く訳ですが、ガイド代わりと補強も兼ねて、裏からプラ板を一枚貼りました。


下から蓋をすると全く見えなくなるので、どんな板でもOKですが、ガイド兼補強という意味では厚さ1mm以上の強度は欲しいところです。
切断面を整えてから接着して行きます。ズレたり隙間が出来ると後々かなり面倒なので一発で決まる様に慎重に行います。


切り取って足りなくなった部分は、プラ板で埋めます。
どんなに慎重にやっても最低限の隙間は出来てしまいますのでアルテコを使って埋めていきましょう。

細かい部分のパテ埋めには爪楊枝の先を削って細く尖らしたものを使用すると上手くいきますよ。

ペーパーで均し、埋ったモールドを彫り直し、サーフェイサーを吹きました。これで加工は終わりです。
塗装に参りましょう。
説明書では全体をシルバーで塗装して、側面に紙シール、後ろ面にメッキシールを貼る様に指示されています。
が、紙シールは流石に使えません。モールド全部無視になっちゃいますしね。
側面の文字はシールをデカールに作り直して貼り込む事にしますので、側面の白→屋根等のシルバーの順で塗装していきます。

側面の白は写真を見る限り、少しアイボリーがかった色の様なので、白をベースに黄色と黒を極々少量混ぜて作りました。
シルバーはMrカラー8番のシルバーを使用しています。
如何でしょうか。塗装してしまえば工程を見なければただ塗っただけの荷台に見えます。
そう見えれば大成功です!(少し寂しいのは内緒)
いよいよ作業も佳境です。ラストスパート頑張るぞ!
筆者:杉山

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最近の話題といえば、リオオリンピックですよね!
連日のオリンピック観戦で眠れない日々を過ごしている杉山です。
水泳、柔道、体操、等々毎日メダルラッシュ!日本スゴいっす!
ってな感じで、ついつい深夜まで夜更かし、&、そのまま寝落ち・・・の毎日です。
そんな杉山ですが、先日遂に普通自動二輪の免許を取得致しました!!
約2ヶ月、早かった様な、短かった様な・・・。
後はバイクを買うだけです。これからバイクに丁度いい季節ですし。
早くみんなと一緒にバイクを楽しみたいです!
さて今回の華麗丸ですが、ちょっとだけ進みました。
今回はキャブの装飾です。使用するパーツは殆どがメッキパーツになります。
メッキパーツをメッキのまま使うとどうしてもパーティングラインやヒケの処理が出来なくなってしまいます。
このキットはそれら処理が必要な箇所が多いのですが、メッキを落としてシルバーで塗装というのも考えましたが、デコトラと言えばキラキラのメッキの装飾です。パーティングラインやヒケは目をつむる事にします。
汎用メッキパーツが多く入っているため、使用しないメッキパーツがかなりあります。(実際使用するパーツの2倍以上使わないパーツです。)ですので探すのにひと苦労です。
まずはこちら、早速メッキパーツの組立てがあります。

前回メッキパーツどうしの接着にはエポキシ系接着剤を使いました。メッキコートされたパーツはプラ用接着剤が使えないからです。
ただこういうパーツの組立てにはエポキシ系接着剤は向きません。またメッキコートされていると表面がツルツルなので接着箇所の強度が保てないのです。
そこで、接着面になる部分のメッキをカッターで削り落としてしまいましょう。メッキを剥がせばプラスチックの地が出てきますので、問題無くプラ用接着剤で接着することができます。

前面、横面に貼るマーカーランプはエポキシ系接着剤で接着します。

場所や接着するパーツの形状、構造から接着の仕方や接着剤を変えるのがポイントです。
また、接着不良が起こったり、白化で見た目が悪くなってしまうのでメッキパーツでの瞬間接着剤の使用は控えましょう。
メッキパーツのゲートはアンダーゲートといって、表面にゲート跡があまり来ない様に成型されています。

このキットもそうなのですが、これだけのパーツ数です。形状にもよりますがどうしても表面にゲート跡がくる箇所があります。(実際気にしてみると結構多いです。)このままですとゲート跡だけプラの地が見える事になり、非常にかっこわるいです。
かといって、塗料(シルバー)を使ってタッチアップをするにしても、メッキと塗料では見え方が全然違います。
そこでゲート跡を隠すのに便利なのが以前ボディのメッキ部分で紹介しました、ミラーフィニッシュというシールです。
ゲート跡の大きさに合わせて小さくカットしてゲート跡の上から貼ります。

近くでよく見ると分てしまいますが、ぱっと見は全く気にならない筈です。
こちら左右、上部につく行灯パーツです。

実際ここはメッキではなくアルミの様なシルバーです。パーツ自体もメッキではありませんのでシルバーで塗装します。
が、一つ注意点。枠と表面のパーツと、裏面の2パーツ構造になっているのですが構造上、裏側は後ろからハッキリと、パーツの合わせ目や押しピン跡が見えてしまいます。パーツの継ぎ目と押しピン跡をアルテコ(SSP)で埋めて処理をし、それから塗装を行います。

ゲート跡隠しもそうですが、地味な作業です。しかしやるのとやらないのでは最終的に大きく見映えに関わってきます。
一個一個丁寧に行いましょう。
こちらはエンブレム(?)です。本来「HINO」の文字が入る所ですね。


見ての通りかなり分厚いです。またボディは緩やかな曲線ですが、パーツの接着面は平らです。

接着面を薄く(2/3くらい)しつつ、ボディの曲線にあわせてラウンド状に削りました。

ひととおり装飾パーツの加工が終わりました。

接着面がかなりシビアというか、逆に曖昧なので今は接着せず、最終的な組立ての時に一気に組んで行きます。
次回は、一番加工が必要な荷台の製作に入って行く予定です。お楽しみに!
筆者:杉山

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