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ご愛願頂き有り難うございます! 模型製作代行NAGAEアートプロダクションの話題をいち早くお届け致します。

 

NAGAEアートプロダクション公式ブログ

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Posted on 21:08:45 «edit»

Category:製作ハウツー DAICONⅣの女の子

[ソフビ]年代物のソフビキット「DAICONⅣの女の子」をつくるよ! その3 

どうも杉山です。
2月になりました。
早く暖かくなって欲しいものです。

さて今回もDAICONⅣの女の子を進めます。
今回で完成します。

前回に引き続き塗分けを進めます。
DSCN9863_20230208200525f03.jpg
DSCN9869_20230208200528990.jpg

塗分けは難しくないのですが塗分けラインが緩く塗装後の調整が必要です。
DSCN9870_20230208200530fa8.jpg

筆塗りで調整していきます。
ラッカー塗料で行うので慎重に!
DSCN9871_20230208200530987.jpg

タッチアップが終ったら顔描きです。
塗る前に一度光沢クリアーで保護しておくと修正しやすいです。
目の塗装にはエナメル塗料を使います。
まずは輪郭から
ラッカー系のうえにエナメル系で塗るので修正が簡単です。
溶剤で拭くよりカッターの先で薄く削って修正すると汚れにくいです。
目線や形を大きく決める輪郭描きになるので納得いくまで調整しましょう。
DSCN9873_20230208200531017.jpg

輪郭が描けたらメインの色を塗っていきます。
今回は青系上の方を濃く、下の方を薄く塗っていきます。
しっかり乾燥を待って瞳が更に濃い青で塗装します。
DSCN9874_202302082005337bc.jpg

ハイライトを入れます。
調整は出来ても大きな修正が難しく一発勝負になりやすいので、心配な方はハイライト前にもう一度クリアコートしておくことをお勧めします。
白目もこの時に一緒に塗っておきましょう。
DSCN9876_202302082005354dd.jpg

二重ライン、眉毛、口をそれぞれ塗ります。
DSCN9877_20230208200536f08.jpg

これで顔描きは終了です。
よくお客様から「筆塗が難しい。上手くやる方法はないか?」という質問をよく受けます。
どうしても、とにかく回数をやって塗料の濃度調整や筆の角度など慣れるまでやる!しかないのですが、自分が同じ様な悩みがあった時にとりあえずやり易くて効果があった方法をご紹介します。

それは”良い筆を使う。自分に合った筆を使う。”です。
毛先の長さや太さ、材質、硬さの違いもそうですし、柄の部分の太さで握りやすさが変わったりもします。
因みに自分は「 ウィンザー&ニュートンシリーズ7」を使用しています。
柄は細身ですが、毛先の硬さと塗料を付けたときの毛のまとまり具合が好みです。
DSCN9879_20230208200538ba6.jpg
各メーカーから様々な筆が出ていますので色々試してみることをお勧めします。
自分にピッタリの筆を見つけただけで体感2段階くらい上手くなった(ような気がします)。自分はそうでした!

さて顔描きが終ったらですツヤ調整です。
バニースーツ、ハイヒールは光沢、タイツは半光沢、肌色髪はつや消しにします。
顔はつや消し後に目と口にエナメルの光沢クリアを塗って輝かせます。
DSCN9880_202302082005398dd.jpg

最後にそれぞれを接着して完成となります。
DSCN9881_202302082005412ca.jpg
DSCN9882_202302082005422a2.jpg
DSCN9883_202302082005431e0.jpg

再販品とはいえ自分が生まれるより前のキットと言う事で歴史を感じながらの製作となりました。
最近のキットにはない別の難易度でしたね。

さて次は何を作ろうか。
お楽しみに!


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Posted on 19:49:15 «edit»

Category:製作ハウツー DAICONⅣの女の子

[ソフビ]年代物のソフビキット「DAICONⅣの女の子」をつくるよ! その2 

どうも杉山です。
ちょっと遅いですけど、明けましておめでとうございます。

本年1発目のスタッフブログとなります。
今年の正月は6年ぶりの帰省となりまして、大変充実しておりました。
甥っ子の2人がプラモデルにはまっていて、めっちゃ嬉しかったですね。
正月早々3人でプラモデルをつくってきましたよ。良い思い出です。

さて今回もDAICONⅣの女の子を作っていきます。
まずは前回接着した部分やパテ埋めした部分にサーフェイサーを吹きます。
DSCN9668_202301111926127f7.jpg

どうしてもソフビの柔らかい素材と、パテの硬い素材とでペーパーで磨いても削れ方が違うのでどうしても小さい段差が出来てしまいます。
番手の細かいペーパーで薄く磨いてサーフェイサーの層で段差を埋める様に磨いていきます。
段差が無くなるまで繰り返します。
DSCN9677_2023011119261382d.jpg

処理が終ったら白を塗装します。
ソフビのキットですので普通のラッカー塗料やアクリル塗料は使えません。
ソフビ専用の塗料を使用します。
この白塗装が下塗りとなります。
DSCN9682_202301111926186ca.jpg

さっきの処理段階で気づかないような細かい気泡の処理を行います。
DSCN9680.jpg

下塗りに使った塗料を気泡に穴に塗ります。
塗料で穴を埋める感覚ですね。
乾燥を待って磨いて処理します。磨く際は細かい番手のペーペーを使用します。
(荒い物だと下の塗装膜ごと削ってしまいます。)
DSCN9681.jpg

処理が終ったらもう一度白を塗装し、本塗装に入ります。
先ずは肌色から。
DSCN9683_20230111192620959.jpg

そのままでは味気が無いというか、安っぽくなってしまうのでグラデーションを入れます。
肌色より少し濃い目のオレンジピンクでグラデーションを入れます。
背筋や腋、首など影になる部分に薄く入れます。
この段階で光沢があっても大丈夫です。
最後にツヤ調整は行います。
DSCN9684_20230111192621a1f.jpg

下半身側はタイツの部分から塗装します。
DSCN9685_20230111192623323.jpg

こんな感じでどんどん塗装を進めていきます。
次回は残りの塗装や顔描き、組み立てまで行いますお楽しみに!

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Posted on 20:47:10 «edit»

Category:製作ハウツー DAICONⅣの女の子

[ソフビ]年代物のソフビキット「DAICONⅣの女の子」をつくるよ! その1 

12月になりました。
一気に寒くなりましたね。
どうも杉山です。
再びコロナやインフルエンザが流行っているようですね。
気を付けましょうね。

さて今回から新しいキットを製作していきます。
今回もお客様のキットをお借りしてのご紹介となります。

珍しいソフビのフィギュアのキットです。
海洋堂の「DAICON Ⅳの女の子」です。
復刻版なのでキットは新し目ですが、本来40年近く前の作品ですね。
DSCN9223_20221207200916176.jpg

中はこんな感じです。
この無理やり分割したり、逆に潔くパーツ一体化させたり、すごく時代を感じますね。
DSCN9224_2022120720091747d.jpg

早速製作に入っていきます。
ソフビなので変形矯正や離型剤の油落としの為に煮ます。
キット全体が入る大きな鍋に水を貼り、中性洗剤を入れて煮ます。
DSCN9226_20221207200918e32.jpg
パスタを茹でている訳ではありませんよ。

沸騰して暫くまってザルにあげます。
未だ熱でふにゃふにゃなので、直ぐ触ると変形してしまいます。
冷めるまで待って、洗剤を洗い落とします。
DSCN9227_202212072009195e5.jpg

乾燥させます。
DSCN9228_20221207200920810.jpg

ソフビキットにはデカい湯口と言われる不要な部分が大きく残っています。
これをカットしていきます。
完全に冷めきると意外と硬くなります。
無理やりカッターを入れるととても危険です。
そこでドライヤーで温めながらカッターを入れるとスムーズかつ綺麗に切る事が出来ます。
DSCN9230_20221207200921f00.jpg

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それぞれ湯口の処理が出来たらパーツを接着していきます。
パーツの接着には瞬間接着剤を使用します。
足の付け根の接着は、後で補強用にレジンを流し込むので漏れない様にしっかり接着します。
DSCN9233_20221207200926755.jpg

足の接着が終ったら前述の通り補強作業に入ります。
中にレジンを流し込むことにより、重心を低くし安定感を出すという目的の他に、変形を防ぐ事が出来ます。
レジンの代わりに石膏を使う事もあります。

先ずは両足に割りばしを入れます。
DSCN9234_20221207200928ba7.jpg

レジンを入れます。
硬化時の熱で柔らかくなるので変形に注意し、足首の角度を調整します。
DSCN9235_2022120720092984c.jpg

固まりました。
固まっても暫く熱があるので冷めるまで放置です。
DSCN9237_20221207200930f1c.jpg

他のパーツも接着していきます。
特に塗分けでも何でもないところで分割されています。
ソフビだからと言う事もありますが、当時のレジンキットを同じ様な感じでした。
今では考えられませんね。
DSCN9238_20221207200932067.jpg

継ぎ目を消す為にパテ埋めをします。
瞬間接着パテを使用しています。
DSCN9239_20221207200933a5c.jpg

殆どのパーツを接着する必要がありました。
DSCN9240_2022120720093529e.jpg

DSCN9241_20221207200937116.jpg

バニーの耳と胸部分のみ接着していません。
もう少し調整してそれでも隙間が開くようであれば、非常に塗装が難しいですが胸も接着が必要かもしれません。

それでは次回下地作りから塗装の作業に進んでいきます。
お楽しみに!

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