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ご愛願頂き有り難うございます! 模型製作代行NAGAEアートプロダクションの話題をいち早くお届け致します。

 

NAGAEアートプロダクション公式ブログ

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Posted on 21:07:30 «edit»

Category:製作ハウツー ガンダムMk-II/ガルバルディベータ

【目指せRGテイスト!】ガンダムMk-II VS ガルバルディベータを作ります! 第十三回  

乗秀です。
全身の改造に目処がついたガルバルディですが、武器は全くの手つかずでした。ここをちょろっと手を加えてあげれば、いよいよ塗装の段階が見えてくる!・・・と思いきや?

早速行ってみましょう!


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まずは改造前の段階です。二つ合わせても片手で数えられる程のパーツ点数です(盾はワンパーツ!)。
現状のガルバルディに持たせて違和感無い様にしたい所です。

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まずはビームライフルからです。設定的にはゲルググの物を改造したとの事で、ちょっとレトロチックなデザインが魅力ですね。

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どのキットでも共通してやりたいのは、銃口の開口です。この処理は旧キットでは必須項目で、割と最近のキットでも低価格のグレードですと銃口が塞がっている物が今でもありますので、必ずチェックしましょう。

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まずはピンバイスをあてる前に、ケガキ針で中心点を決めます。これで開口の際にズレる心配が無くなります。

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いよいよ開口ですが、この銃口はかなり角度が付いているので、こういう時はまず断面に対して垂直にちょっとだけ穴を開けましょう。2〜3回転くらいで十分です。

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穴が出来たら角度を空けたい方に戻して、ゆっくり回していきます。
いきなり空けたい径のピンバイスをあてるのでなく、まずは細い径から何段階かに分けて穴を広げていくと破損やズレのリスクを避けられます。

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開口できたら横のスリットをカッターでカットします。開口してあるので簡単に切り広げられます!
これで銃口が出来上がりました。どのキットでも選ばないテクニックですので、是非おさえましょう。

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次はライフルスコープの接続部に注目しました。こうしたパイプのような蛇腹表現は処理をするのが大変ですしキットのままではちょっとぬるい雰囲気が否めません。ここは思い切ってスプリングに置き換えちゃいます。

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まずはスコープの接続とスプリングの骨組みを兼ねる部分を真鍮線で作ります。1mmのものを基の部品と同じ様なUの字に曲げます。曲げる際に径がピッタリの鉛筆等にあてて曲げると綺麗に形が出来ます。

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スコープを先に接着して、スプリングを通します。スプリングの密度が高いので、スカスカな印象にならず骨組みに追従してくれます。

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本体に固定すれば完成!根元だけ位置決めをしてから接着剤を流し込めばしっかり固定出来ますが、スプリングの蛇腹に接着剤が浸透していきますので接着の際は指で持たない様気をつけましょう。

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あとは今まで通りにプラ板を貼り込んだり、スジを増やしたりしていきます。
ちょっとしたリベット表現をしたいときに専用パーツを使うのももちろん良いですが、丸リベットの場合は硬めに溶いた瞬間接着パテをちょんと付けると同じ様な表現が出来ます。状況に応じて使い分けましょう!

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これでビームライフルが出来ました。
製作中に「トリガーがデカイから指2本で引くのかな」と思って調べた所、ガルバルディは人差し指1本でトリガーを引くのが主流みたいです(キットでもそのような形状になっています)。ゲルググは指2本でトリガーを引いている時がありましたね。

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さて盾ですが、もう写真でやっている通りに2分割にします。というのも、Zガンダムの頃の機体は盾に何らかしらのギミックが盛り込まれている事が多く、ガルバルディは伸縮する様になっています。
装甲連動ギミックとかコクピット再現とかやって来たからには、ここも避けるわけにはいかない! と思いピンを活かしたかったので盾に対して平行にカットしましたが、継ぎ目付近のモールドに傷が入る恐れがありますしカットするまでかなりの時間を要したのであまりおススメ出来ません・・・。ピンを一度切ってから垂直にカットして、ピンを任意の位置に付け直す方が楽だと思います。

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スライドギミックともう一つ、あまりにもスカスカな盾裏面をなんとかしたい所。模型誌では「ジャンクパーツでディティールアップ!」とよく記されるポイントですね。こちらも同じ様に対応しますが、あっちこっちと色んなキットの部品に手を付けたく無かったので、ザクの部品だけでやりくりしてみます。

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形状がフィットしそうなパーツをピックアップして、片っ端から取り付け! この頃の盾には武器や弾薬がセット出来る事が多いので、そう言った事も出来そうな雰囲気を匂わせる感じで部品を足していきます。
ここは決まった形が無いので、作り手の感性に任せて遊んじゃいましょう!

DSCN4682.jpg

スライドギミックも平行して考えなければなりません。色々な可動部位を追加するとか、差し替え式にするとか、磁石式にするとか、あれこれ考えましたが・・・ザクの部品を使用した上で比較的に簡単に出来る方法でやってみようと思います。

まずはザクの盾裏パーツを写真の位置でカットします。

DSCN4683.jpg
真ん中のスリットを少しヤスリで広げます。ここに、盾のピンが入る様にする為です。

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盾の上の方のパーツの裏に、ザクのパーツに付いているピンがはまる様な穴を2カ所あけたプラ角棒を接着して固定治具とします。

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空けた穴に合わせて盾の下の方のパーツとザクのパーツを挟み込むと、裏側のディティールを兼ねたスライドレールが出来上がりました! スムーズに動く様に双方に追加したジャンクパーツの位置を調整してあります。

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基の形状に合わせて最適な位置で止まる様になっています。ワンパーツ構成ですからプラ材で新規に作り起こすよりも強度が保てるのが強みですね。

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表から見るとそんな事をした事がほとんど分かりませんね。縮まった形態はアニメだと上側しか見えないくらいで書かれている場面がありましたが、キットの形状に合わせると写真の位置が最大限と言うことが分かりました。過去に発売された完成品も本作と概ね同様です。

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遂に武装出来ました! これでガンダムと戦えるぞ・・・!


長丁場となりましたが、これで一通りの加工工作が終わりました!
(もしかするとちょっと残ってるかもしれませんが、そこは裏で進めます・・・。)
ここからは下地処理→塗装と工程を踏んでいきますので、いよいよ先が見えてきますね。
次回もよろしくお願い致します!

筆者:乗秀

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Posted on 18:45:51 «edit»

Category:製作ハウツー ガンダムMk-II/ガルバルディベータ

【目指せRGテイスト!】ガンダムMk-II VS ガルバルディベータを作ります! 第十ニ回 

乗秀です。
引き続きガルバルディの下半身加工に入ります! 今回の加工はスジボリやプラ板でのディティール調整等が中心になり、前回と内容が重複する加工が多々ありました。重複する内容は割愛させて頂きます。


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爪先に追加した可動関節の影響で、現状では曲げ伸ばしをした際に大きく隙間が開きます。多少は足首側に沈み込む様に調整出来ましたが、いずれにしても隙間の問題はなんとかしたい所です。


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可動箇所の妨げにならないよう注意を払いながら、爪先の形状を延長する事で解決を図ります。可動で見えて欲しくない範囲をプラ板で延長して塞ぎます。
爪先の角度に合わせてそのまま延長したくなる所ですが、そうすると奥が引っかかってしまいますので、プラ板で接ぐ部分ですこし角度を下げて形状を出しています。


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曲げても延長した部分が露出して不自然な隙間が無くなりました。踵の方は沈み込む形で調整を取っています。

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形状の調整が取れたパーツから、順次継ぎ目消しや傷埋めの下地処理に入ります! この段階で下地処理にめどを付けておかないと、スジボリが入れ難い上にその後の処理がもっと大変になってしまいます。


処理を終えた部品から順にスジボリを追加して行きますが、曲面で構成されたボディ相手ですと今まで使用していたガイドテープではフォローしきれない部分が出てきます。ガイドテープは硬いので縁が歪む事無く貼れる反面、一切曲げ伸ばしが利きません。
そんな時は、こちらを使用します!

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タミヤ製の曲面追従マスキングテープです! こちらは本来は複雑な曲面を塗り分ける為に用意されたマスキングテープで、柔らかなビニールで出来ている事が特徴です。少し力を入れるだけで簡単に曲げ伸ばしが出来るので、この追従性をスジボリにも活かしちゃおうと言う魂胆です。

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緩やかなカーブを描く箇所が多いガルバルディには最適なテープです! ただ曲げ伸ばしが容易に出来ると言う事は、それだけ素材が柔らかいと言う事でもありますので、これまで使用していたガイドテープ相手と同じ力加減でケガキをいれようとすると、テープの縁を簡単に傷めてしまいます。なるべく力を入れず、何度もなぞって彫り込みましょう!

各ラインを計りながらスイスイ〜とスジボリを進めていると、おかしな点が出てきました。

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線ごとに長さを計りながら彫っているのに、明らかに幅がおかしくなりました。
原因は裾の広がり部分のラインなのは明確ですが、ここはキット元来のラインをなぞっただけなので、こんなにズレる筈がない・・・?
待てよ・・・(ごそごそ)

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キットのモールドがズレてるー!?

予備で用意していた手つかずのキットを見たら、一目瞭然でした。2mmくらいズレています!
実はこうした事は旧キットでは数多く発生しており、ひどい物ですと左右で面の角度が異なっていたり、貼り合わせる部品が1mm近くズレることがあります。
ガルバルディは初めの頃ご紹介したとおり、この時期の中では一つ頭抜けて完成度が高いキットです。完成度が高いからこそ全体を過信してしまい、こうしたズレを見落としてしまいました・・・これは反省です。
そんなわけで片足のモールドを丸々修正し、どうにか並べられる様に調整する羽目になってしまいました。プラ板とか足す前で良かった・・・。

そんなイレギュラーが発生し、画像に残していない範囲でややこしい調整を繰り返していましたが、どうにかカタチになりました。

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下半身の加工が一通り終わりました! 上半身のときもそうでしたが、この段階で撮影をするとスジボリが飛んでしまうのが少々残念です。

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全身を繋いで、再度バランスを確認します。パネルごとに色を変える塗装で更に情報量が増える見込みですので、この段階で過剰にディティールを増やさない様に気をつけてきましたが、もうちょっとアクセントを付けても良さそうですね。

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Mk-IIとにらみ合い! 近づきつつある直接対決、勝つのはどちらか・・・!? Mk-IIに蹴らせる為にガルバルディを作っているんですけどね!

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本体にかまけて、武器は何もしていませんでした。い、いかん!
次回で改造と下地処理を完了する予定です! ワンフェスまでの完成が見えて来たかな!?


筆者:乗秀

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Posted on 18:02:55 «edit»

Category:製作ハウツー ガンダムMk-II/ガルバルディベータ

【目指せRGテイスト!】ガンダムMk-II VS ガルバルディベータを作ります! 第十一回 

乗秀です。
年をまたいでしまいましたが、今年も引き続きガルバルディベータの改造を行って行きます!
前回で上半身が一通り終わり、今回からはいよいよ下半身に入って行きます。
スジボリやディティールアップを施すのはもちろん、RGといえばこれ!と言えるあのギミックを盛り込もうと思います。

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スライド可動! RGと言えばやはりこれですね!
関節に合わせて装甲が連動するギミックで、記憶が確かならばMGのガンダムMk-II ver2.0から導入されたギミックだったと思います。このギミックによりガンプラが可動範囲を売りにするだけでなく、実際に動くように考えられたデザインだと説得力が付加されました。
製作当初はやろうか迷っていましたが、やはりこれが無いとRG風にならないと思い、改造をする事に決めました!


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まず現在素体にしているザクのフレームがどう動くのか、ザクの装甲をはめて確認します。形状の都合からか、ガンダムと比べてかなりダイナミックに動きますね・・・上手く加工出来るかしら。

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ザクの装甲と同じように動かしたいので、腿装甲部分に同じ様なアタリ線を引きます。可動する部分の改造なので、左右でなるべくズレないように計りながらアタリを入れました。

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カッターで何度も刃を入れてカットします。その際定規を当ててもいいのですが、スジボリでも使用したスジボリガイドテープをあてる事で簡単且つ形状に追従するガイドを設ける事が出来ます。使えるものはガンガン駆使しましょう!

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それぞれ分割出来ました。分割が正面から側面に変わったので、ここで合わせ目処理をしたいところですが、スムーズに可動するよう調整するまでは仮止めのままで進めます。

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次にザクの装甲裏からフレームにはめるピン部分のみを摘出します。RGのフレームはそれぞれ専用のピンがはまるように設計されており、自作するのが少々大変なので新規に作るよりも移植してしまった方が手早く改造出来ます。

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フレームとの位置決めをした上で、装甲側に切り取ったピンを貼ります。
穴が開いているのは、位置決めの段階でピンをはめ込んだら抜けなくなってしまい、無理に外そうとしたら折れてしまった為です・・・。フレームにはめ込む部品はタイトなので、はめる前にピンを削って抜き差ししやすくする事をおススメします。

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ちょっとアクシデントがありましたが、何とか腿装甲の改造が完了しました。

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曲げて見ると、この通り! 手を入れた甲斐がありました。
隙間の調整は一通り加工が済んでから行います。

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腿が可動するように出来たら、次は膝装甲も可動させたい所です。
しかしちょっと悩みどころがありまして・・・。

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図のように、固定出来る位置と可動する位置が噛み合ず、そのまま取付けることが出来ない事が判明しました。
接続方法を変えて固定出来るように改造します。

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フレーム膝部分のピンが出ている箇所をカットします。

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次に2mmのプラ角棒をL字に繋げたものを用意します。2mmですと膝関節のモールドの幅と奥行にピッタリ合います!

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L字の治具をスライドする方の部品に固定します。(切り飛ばしたピン部分の真上)
接着剤で貼るだけでは強度に不安が残るので、金属線を通して補強します。

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膝装甲にはピンをはめ込める受けが設けられています。ここに2mmのプラ棒を詰め込みます。

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詰め込んだ部分の中心にピンバイスで穴を開けます。ここも金属線を通して接続します。

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治具にも穴を開けて、差し込んで固定! これで最適な位置でスライド出来るように固定出来ました。

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外装をはめて、動かしてみます。ちゃんと動くかな・・・。

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無事に連動しました! 治具の部分がちょっと貧相なので、ここは可動に支障が出ない範囲でディティールアップしたいですね。膝装甲の裏がスカスカなのも、後々埋めて行く予定です。

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関節改造が一段落した所で、ちょっと気になった箇所を調整します。
脹脛辺りにインテークのような造形がありますが、腕パーツで構成されておりイマイチシャープさに欠けています。直線ならば薄いプラ板に置き換えるのが最適ですが、曲面で構成されているので加工が大変です。
ここを削り込んでシャープに見えるように手を入れます。モールドの奥まった所にカッターの刃をあてて、何度もなぞって行きます。

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外側はカンナ掛けをして、エッジのぬるい部分を削ぎ落として行きます。ここでのポイントは力を入れ過ぎないよう、均一に刃を滑らせる事です。力をかけすぎるとズレたり引っかかったりしてしまい、均一に表面を削れなくなってしまいます。

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加工前と比べてみると、一目瞭然! エッジのぬるさが無くなりシャープな印象に変わりました。

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どのくらい削り込んだのか写真では分かり辛いのですが、カッターの刃先が1mm程度入るくらいまで削り込んでいます。これで塗装後に別パーツに見えるようになったと思います。

今回はここまで! 次回で改造作業に決着を付けたい所ですね!



筆者:乗秀

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Posted on 19:16:45 «edit»

Category:製作ハウツー ガンダムMk-II/ガルバルディベータ

【目指せRGテイスト!】ガンダムMk-II VS ガルバルディベータを作ります! 第十回 

メリークリスマス! 乗秀です。皆様にプレゼントらしい物がお出し出来ないのが情けない所ですが、せめてブログで出した情報が皆様の模型ライフの糧になればと思います。
今回で上半身に決着を付けます! それでは行ってみましょう。


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胸のスジ彫りや形状の調整に入ります。前回触れたコクピットハッチにあたる左胸パーツは、成型の都合上どうしても本体との一体感に欠ける形状や厚みをしています。特に密着感は出したい所です。

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ここは接触面を本体に合わせて削るだけで密着感が大幅に増します! 厚みもサンドペーパーで表面を削り込んで調整すれば、元のとってつけた感が無くなって自然なラインになります。

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以前ご紹介した様にモールドを彫りますが、別パーツになっている部分の継ぎ目をさらに彫り込む事で、周囲のモールドと同じ風に馴染ませることが出来ます。

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ちょこちょこっとプラ板でデコレートして、胸部分が一通りカタチになりました。

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右胸にも左の様な分割線を設けて、こっち側も別の用途で開閉するだろう雰囲気を持たせました。「ここはこうだろう」と推測しながらディティールを足していく作業はガンプラならではの楽しみですね。

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さて、サッパリ触っていなかったバックパックです。これと言って特に不満点がある訳でなかったので、ずっと保留していたのですが・・・

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まだまだ出てくる奥まった継ぎ目! この処理は避けて通れません。

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この箇所はそれなりに深い為、この手の継ぎ目処理では最もポピュラーなプラ板貼りで対処します。やり方は簡単、スリットに合わせたプラ板を貼るだけ!

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もうひとつ、このバーニアノズルだけはちょっと手を加えたい所。合わせ目は先程と同じプラ板貼りをやっても良いのですが、形状もいまいち良くないのでここは思い切って別のパーツに置き換えます。

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ここでウェーブ製Uバーニアフラットを活用! サイズや形状に種類があり、様々な状況で使用できるパーツです。

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しかし、使用部位によってぴったり合わない場合もあります。合う部品を探すのが最善ですが、微妙に大きくて合わない場合は、多少加工しなければなりません。

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その際、内部のスリットに合わせて刃を入れて分割して、端をカットして切り繋ぐ事で自然に長さを調整することが出来ます。ただフチはどうしても継ぎ目が出てしまうので、必ず処理をしましょう。

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ここもちょこっとプラ板を足して、ディティールアップ。全体が組み上がってからバランス調整の為に再度ディティールを追加するかもしれません。

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さぁ、モノアイのMSならばやはりモノアイのクリアーパーツ化・可動化はやりたい所! 今回はRGザクの部品を移植して再現する事にしました。

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まずはモノアイレールのパーツのうち、モノアイの固定ピンがある内側のみをカットして取り出します。

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カットしたパーツを逆さまにして頭部の仕切部分に貼り付けるのですが、そのまま貼り付けると目が少し下向きについてしまいます。そこで仕切を半分にカットして、取付け位置を調整しましょう。

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もう一つ今のうちにやっておきたいのが、動力パイプの別パーツ化。ここは細いスプリングパーツに置き換えるだけでぐっと印象が良くなります。
元々ある彫刻をカットして、段差が残らない様処理をします。

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通すスプリングの口径に合わせてピンバイスで穴あけ。この部分は1mmで合わせました。

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こんな時に便利なのが、コトブキヤスプリングユニット! 0.5mm刻みでサイズが揃っている為、様々な用途で使えます。今回の様なパイプ再現だけでなく可動パーツの補助にも使えますので、数を揃えておくといつか必ず役に立ってくれます。

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それぞれの加工が完了した頭部がこちら! この加工があるかないかで、精密感が全く変わると言っていい程効果的な作業です。なるべくおさえていきたい所ですね。

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腕を外したままの撮影ですが、ここまでで上半身のディティール追加が完了しました! 写真で見ると彫ったスジが飛んでしまいやすく、ちょっと目立たないのが残念ですが(早くサフをかけたい!)はじめに比べるとだいぶ情報量が増えてきました。
本体加工もいよいよ折り返し! 次回からいよいよ下半身に入ります!



筆者:乗秀

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Posted on 19:56:06 «edit»

Category:製作ハウツー ガンダムMk-II/ガルバルディベータ

【目指せRGテイスト!】ガンダムMk-II VS ガルバルディベータを作ります! 第九回 

乗秀です。
只今ガルバルディへの愛と忍耐が試されるスジ彫り作業を進めております。その作業だけで記事1回分以上の労力がかかるのですが、ただ彫っている絵を載せ続ける訳にもいきませんので、今回は平行して進めている他の作業工程をご紹介します!

と、作業前にちょっと前置き。
本作例を進める際の個人的なテーマとして、「出元不明なディティールアップパーツや関係ないキットのジャンクパーツを極力使わない」を定めて作業しております。というのも、目に見えない部分はともかくとして外側に出てくる部品はブログをご覧頂いている皆様のご参考にして欲しいので、「ジャンクパーツ」などとひとくくりでまとめてしまうと何を使っているのか伝わらないと考えたからです。(ガンプラ系の作例で「この部分はジャンクパーツを使用」という表現は非常に多いのです。)
なので、今入手出来るディティールアップパーツはもちろん、今回素材として使用したRGザクからはもりもりパーツを使っていこうと思います! なるべく再現出来るように記事作成に努めて参りますので、よろしくお願い致します!

それでは作業に入っていきましょう。

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いつかなんとかしないとなぁ、と思いつつもほったらかしていた箇所、首回り。ここはそのまま作ると動力パイプが通るようになっていますが、逆に言うとそれしか無く板1枚だけのごくシンプルな面構成になっています。動力パイプは金属素材を用意する都合上現段階ではまだ取付けないのですが、その前に情報量が増えつつある外装にディティールが負けないようにしなければなりません。それに窪んだ部分は継ぎ目の処理が大変面倒なため、なるべく楽チンな方法をとりたいところです。

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先ず手に取ったのは、素材として使用しているRGザク用の首回りパーツ。とても良質な面構成がされているので、これをそのまま使わせてもらいましょう。

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ザクのパーツだけでは両脇がスカスカになってしまうので、間に入れる為のパーツはプラ板で新規に作り起こします。
まずは土台となる0.5mmプラ板をサイズに合わせて切り出します。

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切り出したプラ板に0.3mm、0.5mmの厚みの異なるプラ板を重ねばりしていきます。この辺りはデザインを考えていなかったので、RGやMGの面構成を参考に、イメージのままに貼り込んでいます。

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一通り貼り込んだ状態です。貼ったプラ板ごとに厚みが異なり、凹凸の情報量が増えました。プラ板での面追加工作はスジ彫りよりも失敗しにくいディティールアップですので、効果的に使っていくと良いですね!

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ここで更にメリハリを付ける為、コトブキヤ製プラリベットを使用します。

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最も小さな1mmのマイナスモールドを、外側の両角に貼り付けます。ここまで小さなパーツの場合、ピンセットでも容易に掴むことが出来ませんので、カッターの刃に部品を軽く刺して扱うととても楽ですし失くす心配が少なくなります。ただ小さな部品は深くさしすぎると切れてしまうので、注意して扱いましょう。

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「部品がまわりに売ってない!」「欲しい大きさがない!」という方は、伸ばしランナーから作る事も出来ます。あぶったランナーを好みの太さに調節して、輪切りにカットするだけです。

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それぞれを合わせて見ました。うぅ〜ん、いい感じじゃな〜い? 継ぎ目部分が装甲パーツで隠れるので、処理も必要ありません。

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首を乗せて、干渉しないか確かめます。問題無く入りましたし、少し首が埋まった事で少しがっしりした雰囲気になりました。
前回のスジ彫りや開口等の方法は、プラを削る切りを駆使する「引き算」のディティールアップですが、今回のプラ板等の追加加工は素材を付加する「足し算」のディティールアップです。無い所から作る分作業量は増えますが、イメージを大きく変えるには大きな効果を発揮します。両者を使い分けて、効果的にディティールアップをしましょう!


さて、ここでやろうか迷っていた加工に入ります。

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コクピットの再現です!
キット着手直後にちょろっと触れましたが、このキットは旧キットの段階でコクピットの開閉機構が再現されています。最終着地点である「劇場版Zのワンシーンを再現」には関係ない機構ですが、このまま潰すのは勿体ない! と思い直して、再現に乗り出す事にしました。

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まずコクピットにあたる空洞を開口します。そのままカッター等で刃を入れても良いのですが、今回は比較的簡単な方法で進めます。
開口したい面のまわりをピンバイスで等間隔に穴を開けていきます。1mm以上のピンバイスなら何でも良いと思います。

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一周穴を開けたら、穴にニッパーの刃を入れて思い切ってカットします。ニッパーが入りにくい所はカッターで押し切りましょう。

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カット出来ました。フチのがたつきはヤスリで均して、平滑にしましょう。

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さてここで少し悩みどころが出てきました。
旧キットのままならば空洞部分にそのままコクピットブロックを入れてしまえばいいのですが、RGフレームを入れた都合で干渉部位が広がり、確保出来るスペースが手狭になってしまいました。(ちょっと見辛いですが、黒く塗りつぶしている部分が干渉範囲です。)
限られたスペースで、コクピット表現を入れなければなりません。加えてZガンダムの登場MSはMk-IIの時にも触れた球体状のコクピットですので、それっぽさを少しでも出したい所です。

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そこで、ザクの胸部装甲パーツを使う事にしました。本来は右胸にあたる部品ですが、これをひっくり返して使用します。

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裏返したパーツにシートを接着します。これで背中側が丸みを帯びた壁になり、少しながら球体コクピットの雰囲気が出ました。

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コクピットブロック設置にあたり、中が見えてしまう隙間を埋めるためプラ板で壁を作ります。

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裏側からコクピットブロックを貼り込み、これで出来上がり! これだけの工作でそれっぽくなりました。

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さぁこれで外装をセットして、開閉機構を再現! ・・・ちょっと見辛いですね。設定上こう開く仕組みだそうなので何ともしがたい所ですが、横から覗き込めるので効果はしっかり表れていますよ!
ちなみに弊社作例「RGストライクフリーダムガンダム」でもコクピットの増設加工を施しております。よろしければそちらもご覧下さいませ。(作例記事はこちらから

今回はここまでとさせて頂きます! 皆様の今後の模型工作のヒントが見つかれば誠に幸いです。
さて、スジ彫りに戻ろう・・・。

筆者:乗秀

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