カテゴリー「ベースメイキング」の記事一覧
- 2015/04/15 【第7回】ベースメイキング〜宇宙ベースを簡単に作っちゃおう編〜
- 2014/04/28 【第6回】ベースメイキング〜甲板風台座を作ろう編〜
- 2014/03/15 【第5回】ベースメイキング〜乾いた地面を演出しよう編〜
- 2014/02/14 【第4回】ベースメイキング〜ダークな空気感を演出しよう編〜
- 2014/01/25 【第三回】ベースメイキング〜ちょっと特別な雰囲気作り編〜
Posted on 20:10:33 «edit»

デヴィエース Non Scale
「艦隊これくしょん」 大鳳
↑アニメ最終回にも登場した、フミカネ氏デザインの人気空母です!↑
杉花粉が落ち着きを見せる一方で、季節の変わり目特有の不安定な気候に振り回されっぱなしです!
いきなり雨が降ってきたり先日は雪が降ったりなんかして・・・ちょっとでも雲行きが怪しいときは傘を離さないようにしないと、いつ当たるか分かりませんね。
さて今回は前回から期間が空いてしまいましたが、弊社サービスベースのメイキングをご紹介します!
今回は主にメカ系で使う宇宙ベースを作っていきます!

参考画像はこちら。漆黒をバックに、きらびやかな星が輝くベースです。
一見難しそうに見えますが、実は簡単に表現できちゃう方法があります。
では解説に入ります!

まずはベース全体を黒で塗装します。ただの黒ではなく、青と紫が入った気持ち紺色寄りの深い色がベストです。

全体を塗りきった状態です。映り込みで、青紫がかった雰囲気が伝わるでしょうか。
ここからが本番です!

エアブラシのキャップを外し、ニードルを露出させます。ニードルは大変繊細かつ鋭利ですので、破損したり刺さったりしないように要注意!
この状態で白の塗料を希釈無しで入れて、エアの圧を塗料が出るギリギリまで下げます。この状態でトリガーを引いて、「ぶちぶち」という音とともに塊になった白が飛び散るようになったら準備は万端です。

白をベースに向けて、散らすイメージで吹いて乗せていきます。
濃ければ濃い程粒は大きくなりますが、濃すぎると詰まって何も出てこなくなるのでちょうどいい濃さを研究するといいですね。(新品のラッカー塗料原液の濃さがちょうど良いです。)

あんまり大きな星粒はブラシだけでは表現が困難なので、筆や爪楊枝の先端に白を含ませて、ちょんちょん乗せていってアクセントを付けていきます。
ここで白だけでなく、赤青黄の星も少し混ぜると、よりきらびやかになります!

星を散らした上からクリア塗料を薄吹きすると、より深い表現が出来ます!

この星の表現はついついやりすぎてしまうことがありますので、全体のバランスに気をつけながら星を散らしていきます。
ちょっと星が多かったり細かすぎたりしてしまったときは、上から黒を吹いて潰す事が出来ますのでご安心下さい。

完成したベースはこちら! 宇宙空間のイメージが伝わる仕上がりになりました。
グラデーション表現のような繊細な調節が無いので、難しいように見えてとても簡単な表現方法です。是非トライして下さい。ただし、作業後は必ずブラシをよく洗って下さい・・・濃い白が奥に詰まったまま固まると、厄介な事になりますので。
次回も面白い表現をご紹介する予定ですので、お楽しみに!
筆者:乗秀
撮影協力:杉山

NAGAEアートプロダクションはこちらから
スポンサーサイト
tb: (0)
com: --
Posted on 23:41:24 «edit»

フジミ 1/24 Scale
DINO 246GT
↑カーモデル専門誌モデルカーズ掲載作例です!↑
ベースとは完成品を固定するにとどまらず、完成品の雰囲気を演出する役割も担っております。
これまでベースメイキングでは、地形や空気感の表現を取り上げてきましたが、今回はもっと具体的かつカッチリした柄を表現します。
今回の題材は、甲板!

今回はいきなり完成図を載せちゃいます。
最近は艦船(の女の子)や艦載機のブームが再来しているとの事で、こうした表現も需要が増すのでは! と思い、挑戦しました。
でも正確な間隔でラインを引くのが難しい・・・そこで、今回はお手軽に出来る方法でやってみました。

マスキングテープでガイドして、極細マスキングテープを貼る! これだけで採寸無しでラインを引けるようになります。
タミヤ製のマスキングテープは、主に6mm、10mm、18mmの三種類がございますので、この数字の組み合わせで、色々な幅を簡単に測れます。もちろん他の太さのマスキングテープでもOK!

アイズプロジェクト製の極細マスキングテープ(今回は0.7mm)で、ずれないようにキチッと貼っていきます。

サクッと横の列が終わりました。
ガイドがある分、迷わず貼れるので、さくっと出来ます。

次は縦の列です。横の幅よりも少し長め(今回は11mm)に切った極細マスキングを、バランスを考えながら貼り込みます。


いよいよ塗装です。
甲板イメージですので、タンを吹き付けます。

継ぎ目に当たる部分に、クリアブラウンでシャドウを入れていきます。

グラデーション表現まで終えた状態です。
既になんだかそれっぽい! 後少しです。

塗膜を傷つけない様、そっとマスキングを剥がしていきます。
だんだんと下に塗った濃い色が出てきて、わくわくしてきます!

全て剥がしきった状態がこちら! イメージ通りに綺麗に塗り分けが出来ました。
後は縁をマスキングして、グレーを一周回せば、記事冒頭の完成形に仕上がります!
今回の手法で行けば、甲板だけでなく、廊下やレンガの表現にも使えます。
応用すると、こんなのやこんなのも描けるようになりますよ!
今回のメイキングは、採寸するのが面倒だったものぐさな精神から生まれた手法です。色々試してみて下さいね。
筆者:乗秀

NAGAEアートプロダクションはこちらから
tb: (0)
com: --
Posted on 22:42:36 «edit»

VOLKS 絶対領域 1/4 Scale 「ゼノサーガエピソードIII」より
T-elos
↑対グノーシスKOS-MOSの姉妹機です!↑
ご好評を頂いている、ベースメイキングももう第5回となりました。
今回はスケールを感じる様な地面を表現します。
第2回のときの岩地とは、また違った表現で仕上げます!

今回のベースは、ダークイエローから立ち上げます。
ダークアースとブラウンを混ぜた塗料を、当たりを付ける目的でうっすらのせていきます。

コレから入れていく凹凸表現を意識しながら、こんな感じに塗装します。

レッドブラウンをムラっぽく全体に散らして、変化を付けていきます。
この段階ではあまり濃く入れすぎないよう、注意しましょう。

いよいよ本格的に立体表現を入れていきます。
一気に影を濃く入れずに全体を見ながら少しずつ強調していきます。

地形を意識しながら細吹きを続けて・・・

ここまで表現を入れました。
ただ、まだ色味が単調に思います。

全体的に黄色の色味ばかりが強調されているので、ブラウンをポイントで入れて、赤っぽい色味をプラスします。

そこから更に黒で調子を整え、完成です!
乾いた大地を俯瞰している様な、そんなイメージです。

完成品を乗せて、目線を完成品に合わせた角度で、より立体感が強調される様に意識して、表現を入れています。
もともとこの表現は、バッシュのご依頼が入った際、漫画「ファイブスター物語」冒頭の鉱山地形をイメージして塗装した柄でした。
以後、マイナーチェンジを挟みつつ、ちょくちょくやらせてもらっています。
今回は絵を描く感覚での表現が主体でした。
次は、どんなベースを作るのか、お楽しみに!
筆者:乗秀

NAGAEアートプロダクションはこちらから
tb: (0)
com: --
Posted on 23:20:44 «edit»

VOLKS 1/6 Scale 「ロストユニバース」より
キャナル・ヴォルフィード
↑宇宙船ソード・ブレイカーの頭脳! 中枢プログラムさんです!↑
いよいよ第4回となりました、ベースメイキング! 今回は今までの表現とはちょっと異なる、空気感の演出を重視したベースを製作します。
今回たてるフィギュアは暗いトーンのキャラクターですので、ベースもその雰囲気に合わせた柄を描いていきます!

はじめに、白の状態のベースにクリアパープルで塗装します。
上に色がのる程度で、表現の為にムラっぽく吹いていきます。

ブラウンを薄く重ねて、明るさを落としながらも変化のある色味にしていきます。

暗闇のもやの様な雰囲気を入れようと、横の方向に線を細吹します。
クリアレッドとオレンジを混合して、気持ち色が浮き出る様に調色!

途中段階ではこんな感じになりました。
このままでも雰囲気は出ていますね。

ここからは全体の調子合わせ! 上からクリアパープルを全体にかけます。

クリア塗料は重ねるほどに色が濃くなっていくので、今回の様な暗い表現を施す場合でも活躍してくれます。

最後にブラックで一気に仕上げていきます!
全体を黒で落としながら、ポイントで濃く吹き付けて柄を書き足します。

重ね吹を繰り返して、ダークな雰囲気のベースが出来上がりました!
フィギュアの仕上がりに合わせた雰囲気をベースに描くと、ぐっとフィギュアが引き立ちます。
おしゃれは足もとから! これからもどんどんベストマッチするベースを表現していきます!
筆者:横山

NAGAEアートプロダクションはこちらから
tb: (0)
com: --
Posted on 23:00:51 «edit»

グッドスマイルカンパニー Non Scale ねんどろいど初音ミク/鏡音リン改造
鏡音リン リアクターモジュール
↑ねんどろいどを改造!ゲームに登場する衣装を再現しました!↑
ベースメイキング、今回も始まりました!
前回は地形表現を加えましたが、今回はまたちょっと違った表現を加えていきますよ。

今回製作しているキットは、フィギュア本体以外に装飾が施された部品が付属しており、一緒にベースに固定するかたちになります。
ですので、今回塗装するベースはその装飾部品の指定色に合わせた、メタリックな色合いにしていきます。

全体をメタルカラーで塗装しますので、今回のベースは先に黒に塗った状態から始めます。

メタルカラーは下地やその上からかける色によって、仕上がりの色味に奥行きが生まれます。
今回はまず先にクリアパープルを吹き付けます。

黒にクリアカラーを吹くと一見変化が分かりませんが、より深みのある黒色になります。

次にメインになるゴールドを吹きます!
部分部分で変化がつく様に、わざとムラっぽく吹きます。

ある程度ゴールドが立ち上がったら、今度は上からクリアオレンジとクリアレッドを混色したクリアカラーをかけます。
メタリックの上にクリアカラーを乗せると、より複雑な色合いが表現出来、より綺麗になります!

色が決まったら、あとは柄を細吹きして描いていきます。

柄を吹き終えて、完成!
ちょっとダークな、ゴールドが映えるベースに仕上がりました。
この後はデカールを貼ってウレタンコートとなります。メタリックなベースには、ウレタンの光沢がよく似合いますよ!
如何でしたか? 次回もちょっと変わったベースの塗装をご紹介します!
筆者:横山

NAGAEアートプロダクションはこちらから
tb: (0)
com: --