Posted on 23:45:46 «edit»
9月も中盤。なかなか天気がはっきりしない日が続いております。
晴れだと思ったら急に雨が降り出したり、雨の予報でも変に晴れたり、台風来過ぎだったり・・・。
どんどん秋になっていきますね。
どうも、どんなに食っても太らない!もとい、食わないとすぐ痩せちゃう杉山です。
この話をするとダイエット中の人に100%怒られます。そうでない人からも反感を買います。
それでも言うよ!「もっと体重が欲しいです!目指せ一食、2000kcal!!」流石に無理ですけどね。
さてさて、今日も華麗丸作って行くよ!
前回は荷台の改造をやってみました。基本塗装までは終わってます。
問題の紙シールですが、デカールに作り直して貼り込もう!というのが今日の課題です。
そのまま貼ったら折角のモールドが台無しになってしまいます。あと質感が最悪です。紙ですからね。
まずはこのシールを使ってデカールのデータを作りましょう。
弊社では模型の製作代行をやらせて頂いておりますが、模型を作る上でデカールというのは大変重要な要素なんですね。車や飛行機といったようなスケールモデルのキットにはほぼ全てと言っていいくらいデカールが入っていますね。また昨今のフィギュアのガレージキットでも瞳のデカールというものをよく見かける様になりました。
一般のお客様意外にも、企業のお客様からもデカール製作のご要望頂いておりますので、今回はちょっと趣向をかえて、自作のデカールってこうやって出来てるんだよってのを簡単に紹介したいと思います。
ではでは早速、まずはシールのスキャニングから。
おなじみPhotoshopという画像編集ソフトとスキャナーを使ってシールの画像データをスキャニングします。今回の場合はシールという、元になる分かり易いものがありましたが、それが無い場合は写真からデータを作ったりもしますよ。

今回は黒と赤の帯は塗装で再現して、文字のみデカールで出力したいと思います。

スキャニングしたデータの色調整をしたり、ゴミを除去したり、線を整えたり、地味な作業です。
次に、PhotoshopでできたデータをIllustratorに取り込みます。
文字のデータだけを取り出すためにアウトライン化させます。(この赤いラインがアウトライン)

一文字一文字綺麗に見える様に調整して行きます。やっぱり地味な作業です。
はい、抜け出せました。

ラインがなくなると急にさっぱりして見えます。
黒帯にはいるシンヨー急送等の文字は印刷時は白で印刷しますが、データ上では黒で作っています。

あとは、実車と荷台パーツを見比べながら寸法をあわせます。シールのサイズだと若干ですが小さい気がしましたので、ほんの少し大きくしました。
最後に印刷する用紙サイズ(B5)にレイアウトしてデータ完成です。

さて、データができたら出力です。
弊社で使用しているプリンタがこちら、アルプス電気のMDプリンタさん。

熱転写式でインクではなくカセット(リボン)を使用して印刷します。
模型作りで自作デカール!といえばこのプリンタですが、残念ながら現在では生産終了となっています。
メーカー保証も終わってしまいました。いまでは2機を大事に使っております。とっても気分屋でよく壊れたのではないかとビビらされます。
今ではインクジェットプリンタで出せるデカールというのもメジャーになってきました。
MDプリンタの弱点としてカラー印刷が弱いことが上げられます。インクジェットの様にカラーインクを混ぜて印刷するのではなく、カラーリボンを重ねて印刷する事により色を作っているからで、特に中間色や薄い色は印刷の線がでたり、正しい色が出なかったりするのです。
それでもMDプリンタを使い続ける理由は、白や金銀のメタリック色が印刷できる事にあります。
白やメタリックのインクはないですからね。熱転写の真骨頂といえるでしょう。
今回作る華麗丸のデカールにも白部分がありますね。少しですが銀色の部分もあります。
紙はデカール印刷専用のWAVEさんNEWクリアでカールを使用します。

なんとかB5サイズギリギリに収める事が出来ました。(SINYO-LINEの真ん中で切る事になりましたが)
黒、白と順番に印刷して行きます。

出力完了です。
かなりザックリとですがこんな手順でデカールを作っています。もしもっと詳しく知りたいというご要望がありましたら、デカール製作だけの記事を書ければなと思います。何ぶんかなりのアナログ人間なのでかなり自己流ではありますが・・・。
さて、印刷すれば貼り込まなければなりません。
と、その前に、赤と黒のラインの塗り分けをしましょう。
30cmくらいの長いラインになります。ラインを塗装するにあたってマスキングが必要ですが、マスキングテープのフチをそのまま使ってマスキングをするとフチの細かいギザギザがラインに出てしまいます。
カッティングマット等に一度貼り、フチをよく切れるカッターで切ってからマスキングすると、綺麗なラインを塗装することができます。


また貼った後に定規を当てたり、見る方向を変えたりして歪みが無いかよくチェックしてから塗装しましょう。
ライン塗装が終わったら一度クリアコートをして乾燥させます。
ライン塗装後の段差をとったり、表面を平滑にすることでデカールの貼付きを良くします。
表面が平滑で無いとデカールが浮いて部分的に白くなってしまいます。
乾燥したらいよいよデカール貼りです。
かなり長くなってしまったのでデカールの貼り方は、代表のブログ「どうよ!お願いしますよ!」で度々紹介されてますのでそちらをご覧下さい。



自作デカールは市販のデカールに比べて印刷面が弱く、筆で強く擦ると簡単に擦れたり、剥げたりします。十分に注意して、もし擦れてしまった場合は、乾燥を待って塗料でタッチアップしてやりましょう。
荷台だけで2週も使ってしまいた。
次はいよいよ組立て!なるか!?
お楽しみにー!
筆者:杉山

NAGAEアートプロダクションはこちらから
晴れだと思ったら急に雨が降り出したり、雨の予報でも変に晴れたり、台風来過ぎだったり・・・。
どんどん秋になっていきますね。
どうも、どんなに食っても太らない!もとい、食わないとすぐ痩せちゃう杉山です。
この話をするとダイエット中の人に100%怒られます。そうでない人からも反感を買います。
それでも言うよ!「もっと体重が欲しいです!目指せ一食、2000kcal!!」流石に無理ですけどね。
さてさて、今日も華麗丸作って行くよ!
前回は荷台の改造をやってみました。基本塗装までは終わってます。
問題の紙シールですが、デカールに作り直して貼り込もう!というのが今日の課題です。
そのまま貼ったら折角のモールドが台無しになってしまいます。あと質感が最悪です。紙ですからね。
まずはこのシールを使ってデカールのデータを作りましょう。
弊社では模型の製作代行をやらせて頂いておりますが、模型を作る上でデカールというのは大変重要な要素なんですね。車や飛行機といったようなスケールモデルのキットにはほぼ全てと言っていいくらいデカールが入っていますね。また昨今のフィギュアのガレージキットでも瞳のデカールというものをよく見かける様になりました。
一般のお客様意外にも、企業のお客様からもデカール製作のご要望頂いておりますので、今回はちょっと趣向をかえて、自作のデカールってこうやって出来てるんだよってのを簡単に紹介したいと思います。
ではでは早速、まずはシールのスキャニングから。
おなじみPhotoshopという画像編集ソフトとスキャナーを使ってシールの画像データをスキャニングします。今回の場合はシールという、元になる分かり易いものがありましたが、それが無い場合は写真からデータを作ったりもしますよ。

今回は黒と赤の帯は塗装で再現して、文字のみデカールで出力したいと思います。

スキャニングしたデータの色調整をしたり、ゴミを除去したり、線を整えたり、地味な作業です。
次に、PhotoshopでできたデータをIllustratorに取り込みます。
文字のデータだけを取り出すためにアウトライン化させます。(この赤いラインがアウトライン)

一文字一文字綺麗に見える様に調整して行きます。やっぱり地味な作業です。
はい、抜け出せました。

ラインがなくなると急にさっぱりして見えます。
黒帯にはいるシンヨー急送等の文字は印刷時は白で印刷しますが、データ上では黒で作っています。

あとは、実車と荷台パーツを見比べながら寸法をあわせます。シールのサイズだと若干ですが小さい気がしましたので、ほんの少し大きくしました。
最後に印刷する用紙サイズ(B5)にレイアウトしてデータ完成です。

さて、データができたら出力です。
弊社で使用しているプリンタがこちら、アルプス電気のMDプリンタさん。

熱転写式でインクではなくカセット(リボン)を使用して印刷します。
模型作りで自作デカール!といえばこのプリンタですが、残念ながら現在では生産終了となっています。
メーカー保証も終わってしまいました。いまでは2機を大事に使っております。とっても気分屋でよく壊れたのではないかとビビらされます。
今ではインクジェットプリンタで出せるデカールというのもメジャーになってきました。
MDプリンタの弱点としてカラー印刷が弱いことが上げられます。インクジェットの様にカラーインクを混ぜて印刷するのではなく、カラーリボンを重ねて印刷する事により色を作っているからで、特に中間色や薄い色は印刷の線がでたり、正しい色が出なかったりするのです。
それでもMDプリンタを使い続ける理由は、白や金銀のメタリック色が印刷できる事にあります。
白やメタリックのインクはないですからね。熱転写の真骨頂といえるでしょう。
今回作る華麗丸のデカールにも白部分がありますね。少しですが銀色の部分もあります。
紙はデカール印刷専用のWAVEさんNEWクリアでカールを使用します。

なんとかB5サイズギリギリに収める事が出来ました。(SINYO-LINEの真ん中で切る事になりましたが)
黒、白と順番に印刷して行きます。

出力完了です。
かなりザックリとですがこんな手順でデカールを作っています。もしもっと詳しく知りたいというご要望がありましたら、デカール製作だけの記事を書ければなと思います。何ぶんかなりのアナログ人間なのでかなり自己流ではありますが・・・。
さて、印刷すれば貼り込まなければなりません。
と、その前に、赤と黒のラインの塗り分けをしましょう。
30cmくらいの長いラインになります。ラインを塗装するにあたってマスキングが必要ですが、マスキングテープのフチをそのまま使ってマスキングをするとフチの細かいギザギザがラインに出てしまいます。
カッティングマット等に一度貼り、フチをよく切れるカッターで切ってからマスキングすると、綺麗なラインを塗装することができます。


また貼った後に定規を当てたり、見る方向を変えたりして歪みが無いかよくチェックしてから塗装しましょう。
ライン塗装が終わったら一度クリアコートをして乾燥させます。
ライン塗装後の段差をとったり、表面を平滑にすることでデカールの貼付きを良くします。
表面が平滑で無いとデカールが浮いて部分的に白くなってしまいます。
乾燥したらいよいよデカール貼りです。
かなり長くなってしまったのでデカールの貼り方は、代表のブログ「どうよ!お願いしますよ!」で度々紹介されてますのでそちらをご覧下さい。



自作デカールは市販のデカールに比べて印刷面が弱く、筆で強く擦ると簡単に擦れたり、剥げたりします。十分に注意して、もし擦れてしまった場合は、乾燥を待って塗料でタッチアップしてやりましょう。
荷台だけで2週も使ってしまいた。
次はいよいよ組立て!なるか!?
お楽しみにー!
筆者:杉山

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デコトラデカール製作
写真画像でのデカール製作かなり詳しく知りたいです!
スマホで出来れば良いのですが…
無知なので宜しくお願い致します。
by レオン
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