Posted on 19:58:28 «edit»
乗秀です。
ワンフェスの熱もようやく冷め、落ち着いた頃と思いますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
落ち着いた所でガルバルディの続きを〜といきたい所ですが、恥ずかしながらなかなか触れていない状況です・・・。
そういえばワンフェスの会場では様々な質問を頂くのですが、その中に「完成品のフィギュアとかに色を塗る時はどうしたら良いの?」というのがありました。
その質問にお答えしている間に、自分の過去を思い出していました・・・。

幼少期の乗秀少年はある販売形態に狂っていました。ガシャポンです。ガチャガチャとかガチャとか様々な愛称がございますが、レバーを捻ると景品が出てくるアレとして日本全国に広く知れ渡っていますね。
少年はお駄賃を握りしめて、しょっちゅうガシャポンを回していました。以前ご紹介したガン消し1000体と言うのもその頃からの積み重ねであり、狙った景品を入手する事はもちろんガシャポンを回す事自体に喜びを感じていたと言っても過言ではありません。
(過去の記事はこちら→【がんけし!】コレクション発掘しました。)

当時の少年の間で出回っていたガン消しには彩色が施されていましたが、地元の駄菓子屋には根強く色がついていない昔ながらのガン消し入りガシャポンも置かれていました。
造形は簡素ながらもラインナップがとにかく多いのが昔のガン消しの特徴で、色付きの方にはないガンダム達が沢山いるため、色を付けて一緒に並べたくなるのは自然な流れでした。

しかしここで大きな壁にぶつかります! ガン消しに色がのりません。彩色したそばから色が剥がれ落ちてしまい、色付きの方と並べるどころか触る事すら困難です。
ここから少年とガン消しとの戦いの歴史が始まります。塗料をはじめとした模型の知識を付け始めた少年は、あらゆる手段で剥がれない塗装を追求します。

まずはメタルプライマー! メタルプライマーとは、本来塗料が食い付かない金属に色が定着する様にする為の下地剤です。存在を知るや否や、金属に食い付くなら極くらい簡単に食い付くだろう、と思い即購入・ガン消しに吹きかけ!
しかし塗料は食い付きませんでした。

お次は洗浄! そういえば「がれーじきっと」っていうものは表面に脂が付いているから洗わないと塗装できないってホビージャパンに書いてあったから、もしかしたらガン消しにもその脂があるから塗料が食い付かないのでは? いや、そうに違いない!
クレンザーと洗剤を駆使して、洗いに洗いを重ねて塗料が乗る下地を目指しました。
それでも塗料は食い付きませんでした。

こうなったら切り札の全面サンドペーパー掛けだっ! 食い付かないのは表面に原因があるのだから、表面に付いている何かを強引に剥がせば絶対に塗料は食い付くハズ!! もう綺麗に塗料が乗る未来しか見えない!!

だとしても塗料は食い付きませんでした。表面がケバケバになっただけでしたとさ。
・・・実体験をダラダラ綴った上で答えを申し上げますと、「株式会社イリサワ製 Vカラー塗料」を初めとするソフビ専用カラーを用いれば、簡単に強固な塗膜が出来上がります! 軟質樹脂は表面の食い付き自体が悪いのですが、それ以上に曲げ伸ばしに耐えられる塗料で無いとすぐに割れて剥がれてしまいます。そうした柔軟性と食い付きを両立した専用塗料を用いて弊社はリペイントを請けております!
他にもナイロン樹脂やポリカーボネイト、シリコンと言った通常の塗料では彩色できない素材がいくつもございます。そして大概の素材には専用の塗料が流通しておりますので、プラでない素材に色を付けたいと思った際は先ず専用の塗料が出ていないか調べてみましょう。くれぐれも探す前に総当たりで試して少年の様に大失敗しない様にご注意を!
筆者:乗秀

NAGAEアートプロダクションはこちらから
ワンフェスの熱もようやく冷め、落ち着いた頃と思いますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
落ち着いた所でガルバルディの続きを〜といきたい所ですが、恥ずかしながらなかなか触れていない状況です・・・。
そういえばワンフェスの会場では様々な質問を頂くのですが、その中に「完成品のフィギュアとかに色を塗る時はどうしたら良いの?」というのがありました。
その質問にお答えしている間に、自分の過去を思い出していました・・・。

幼少期の乗秀少年はある販売形態に狂っていました。ガシャポンです。ガチャガチャとかガチャとか様々な愛称がございますが、レバーを捻ると景品が出てくるアレとして日本全国に広く知れ渡っていますね。
少年はお駄賃を握りしめて、しょっちゅうガシャポンを回していました。以前ご紹介したガン消し1000体と言うのもその頃からの積み重ねであり、狙った景品を入手する事はもちろんガシャポンを回す事自体に喜びを感じていたと言っても過言ではありません。
(過去の記事はこちら→【がんけし!】コレクション発掘しました。)

当時の少年の間で出回っていたガン消しには彩色が施されていましたが、地元の駄菓子屋には根強く色がついていない昔ながらのガン消し入りガシャポンも置かれていました。
造形は簡素ながらもラインナップがとにかく多いのが昔のガン消しの特徴で、色付きの方にはないガンダム達が沢山いるため、色を付けて一緒に並べたくなるのは自然な流れでした。

しかしここで大きな壁にぶつかります! ガン消しに色がのりません。彩色したそばから色が剥がれ落ちてしまい、色付きの方と並べるどころか触る事すら困難です。
ここから少年とガン消しとの戦いの歴史が始まります。塗料をはじめとした模型の知識を付け始めた少年は、あらゆる手段で剥がれない塗装を追求します。

まずはメタルプライマー! メタルプライマーとは、本来塗料が食い付かない金属に色が定着する様にする為の下地剤です。存在を知るや否や、金属に食い付くなら極くらい簡単に食い付くだろう、と思い即購入・ガン消しに吹きかけ!
しかし塗料は食い付きませんでした。

お次は洗浄! そういえば「がれーじきっと」っていうものは表面に脂が付いているから洗わないと塗装できないってホビージャパンに書いてあったから、もしかしたらガン消しにもその脂があるから塗料が食い付かないのでは? いや、そうに違いない!
クレンザーと洗剤を駆使して、洗いに洗いを重ねて塗料が乗る下地を目指しました。
それでも塗料は食い付きませんでした。

こうなったら切り札の全面サンドペーパー掛けだっ! 食い付かないのは表面に原因があるのだから、表面に付いている何かを強引に剥がせば絶対に塗料は食い付くハズ!! もう綺麗に塗料が乗る未来しか見えない!!

だとしても塗料は食い付きませんでした。表面がケバケバになっただけでしたとさ。
・・・実体験をダラダラ綴った上で答えを申し上げますと、「株式会社イリサワ製 Vカラー塗料」を初めとするソフビ専用カラーを用いれば、簡単に強固な塗膜が出来上がります! 軟質樹脂は表面の食い付き自体が悪いのですが、それ以上に曲げ伸ばしに耐えられる塗料で無いとすぐに割れて剥がれてしまいます。そうした柔軟性と食い付きを両立した専用塗料を用いて弊社はリペイントを請けております!
他にもナイロン樹脂やポリカーボネイト、シリコンと言った通常の塗料では彩色できない素材がいくつもございます。そして大概の素材には専用の塗料が流通しておりますので、プラでない素材に色を付けたいと思った際は先ず専用の塗料が出ていないか調べてみましょう。くれぐれも探す前に総当たりで試して少年の様に大失敗しない様にご注意を!
筆者:乗秀

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