Posted on 17:13:39 «edit»
乗秀です。お盆休みに乗じて模型製作にいそしむモデラーさんは多いのではないでしょうか。時間があるうちに積んだキットの山を消化するというのも、至福の時ですね。
さて、前回でクモニ83のボディが出来上がった飯田線シリーズ、今回は2輛目に入ります。全部で5輛ですので、改造ポイントを抑えつつテンポよく消化していきたいと思います。

2輛目はクハ68038を製作します! 元々は51系電車と呼ばれ、1936~1943年にかけて製造された車輌です。一番新しい車輌でも戦時中に製造された、飯田線所属時から相当年季が入っていた車輌の一つですね。(飯田線にあった旧型国電は大体戦前の車輌なんです。)
今回はパンタグラフが無く、また飯田線に入った車輌の中でも数少ない原形をとどめた車輌ですので(パンタグラフの乗せ替えやトイレ増設等、近代化改修が施された車輌が大半)、改造ポイントは少なそうです。ちょっと安心。

まずはボディの組立です。さくっと行きましょう・・・といきたい所でしたが、側面パーツをよく見ると一直線にへこんでいるのが確認出来ます。裏側の台車押さえの分成型時にプラが引っ張られてしまい、ヒケになってしまっている様です。

ヒケの中ではかなり大人しい範囲でしたので、ペーパー掛けで対応します。800番のサンドペーパーに当て木を添えて、平に当てるだけで平滑な表面に出来ます。削りすぎて波打ったり段差になってしまわないように気をつけてください。

ボディが組み上がりました。1輛目でフォローした注意点は飛ばしています。

屋根がつんつるてんですが、ベンチレータが乗る位置は裏側に刻印がされており、そのガイド通りに穴を開ければ均等にベンチレータが取付けられる様になります。最近の完成品Nゲージでも裏から穴を開けて部品を取付ける作業はよくありますので、鉄道模型ファンとしてはなんて事無い工作ですね。

ここで実車と比較してみましょう。原形をとどめているだけあって、外観はおおむね同様です。手すりはほぼ省略されているので、ここは一通り再現したい所ですね。
気になったのは、テールライト下にあるはずのステップがキットですと上に設けられている所です(キットでは手すりとして表現されている?)。ここを直せばクハ68038に近づきそうです。

ツルツルのおでこに、ヘッドライトと渡り板を取付けます。
ヘッドライトはワンパーツで成型されており、そのままでも雰囲気が出ていますが、1輛目同様レンズを入れたいので開口してレンズを入れるスペースを確保します。電飾を通す訳ではないので、貫通はせず半分程度掘ったらそこで整えます。

ライトパーツは予め傾斜にあわせた足が造形されていますが・・・全然向きが合いません。正面にライトが向く様にすりあわせてから接着します。

ライトと渡り板を接着したら、一番気になっていたステップらしき刻印をカット!

このキットでは手すりがモールドされていないので、実車に合わせてアタリを設けてから手すりが入る穴を開けていきます。0.4mmで開口していますが、ピンバイスの歯を折らない様に注意して扱いましょう。


一通り手すりとステップを取付けました。前面に集中しているので、クモニ83よりは断然早く仕上がりました。もし同じキットをお持ちの方で同様の製作を行おうと考えていたら、まずこの51系客車のキットから手を付けると感覚がつかみやすそうなのでお勧めします。

テールライトは1輛目と同様のレンズが入る様に開口。
これで2輛目の加工は終わり・・・と言いたい所ですが、もう一カ所ございます。

それがこのぽっち、側面表示灯です。とても小さな部分ですが、これがあるなしでは全体のメリハリが変わりますので、ここもクリアパーツに置き換えます。

まずは0.5mmで開口。ここにレンズをはめ込めば良いのですが、こんな小さなレンズそうそうありませんし、あっても入れるのは至難の業です。

そこで普段から溜め込んでいた、透明パーツのランナーを出して、ライターで炙って・・・伸ばしランナーを作ります!
伸ばしたランナーの太さは、熱の当て方や伸ばす力加減によって調整出来ます。これは数をこなして慣れていきましょう。

ちょうどいい太さの部分を適当な長さで切り、裏から差し込んで余分をカットします。

これでクリアパーツ化完了! 一気に存在感が・・・色がつかないとあまりよく分かりませんね。

これで5輛のうち2輛が揃いました。
今回は比較的加工箇所が少なかったため、1回の記事で仕上げられました! 次回は再び配管が必要な車体に入ります・・・どうぞお付き合いの程お願い致します。
筆者:乗秀

NAGAEアートプロダクションはこちらから
さて、前回でクモニ83のボディが出来上がった飯田線シリーズ、今回は2輛目に入ります。全部で5輛ですので、改造ポイントを抑えつつテンポよく消化していきたいと思います。

2輛目はクハ68038を製作します! 元々は51系電車と呼ばれ、1936~1943年にかけて製造された車輌です。一番新しい車輌でも戦時中に製造された、飯田線所属時から相当年季が入っていた車輌の一つですね。(飯田線にあった旧型国電は大体戦前の車輌なんです。)
今回はパンタグラフが無く、また飯田線に入った車輌の中でも数少ない原形をとどめた車輌ですので(パンタグラフの乗せ替えやトイレ増設等、近代化改修が施された車輌が大半)、改造ポイントは少なそうです。ちょっと安心。

まずはボディの組立です。さくっと行きましょう・・・といきたい所でしたが、側面パーツをよく見ると一直線にへこんでいるのが確認出来ます。裏側の台車押さえの分成型時にプラが引っ張られてしまい、ヒケになってしまっている様です。

ヒケの中ではかなり大人しい範囲でしたので、ペーパー掛けで対応します。800番のサンドペーパーに当て木を添えて、平に当てるだけで平滑な表面に出来ます。削りすぎて波打ったり段差になってしまわないように気をつけてください。

ボディが組み上がりました。1輛目でフォローした注意点は飛ばしています。

屋根がつんつるてんですが、ベンチレータが乗る位置は裏側に刻印がされており、そのガイド通りに穴を開ければ均等にベンチレータが取付けられる様になります。最近の完成品Nゲージでも裏から穴を開けて部品を取付ける作業はよくありますので、鉄道模型ファンとしてはなんて事無い工作ですね。

ここで実車と比較してみましょう。原形をとどめているだけあって、外観はおおむね同様です。手すりはほぼ省略されているので、ここは一通り再現したい所ですね。
気になったのは、テールライト下にあるはずのステップがキットですと上に設けられている所です(キットでは手すりとして表現されている?)。ここを直せばクハ68038に近づきそうです。

ツルツルのおでこに、ヘッドライトと渡り板を取付けます。
ヘッドライトはワンパーツで成型されており、そのままでも雰囲気が出ていますが、1輛目同様レンズを入れたいので開口してレンズを入れるスペースを確保します。電飾を通す訳ではないので、貫通はせず半分程度掘ったらそこで整えます。

ライトパーツは予め傾斜にあわせた足が造形されていますが・・・全然向きが合いません。正面にライトが向く様にすりあわせてから接着します。

ライトと渡り板を接着したら、一番気になっていたステップらしき刻印をカット!

このキットでは手すりがモールドされていないので、実車に合わせてアタリを設けてから手すりが入る穴を開けていきます。0.4mmで開口していますが、ピンバイスの歯を折らない様に注意して扱いましょう。


一通り手すりとステップを取付けました。前面に集中しているので、クモニ83よりは断然早く仕上がりました。もし同じキットをお持ちの方で同様の製作を行おうと考えていたら、まずこの51系客車のキットから手を付けると感覚がつかみやすそうなのでお勧めします。

テールライトは1輛目と同様のレンズが入る様に開口。
これで2輛目の加工は終わり・・・と言いたい所ですが、もう一カ所ございます。

それがこのぽっち、側面表示灯です。とても小さな部分ですが、これがあるなしでは全体のメリハリが変わりますので、ここもクリアパーツに置き換えます。

まずは0.5mmで開口。ここにレンズをはめ込めば良いのですが、こんな小さなレンズそうそうありませんし、あっても入れるのは至難の業です。

そこで普段から溜め込んでいた、透明パーツのランナーを出して、ライターで炙って・・・伸ばしランナーを作ります!
伸ばしたランナーの太さは、熱の当て方や伸ばす力加減によって調整出来ます。これは数をこなして慣れていきましょう。

ちょうどいい太さの部分を適当な長さで切り、裏から差し込んで余分をカットします。

これでクリアパーツ化完了! 一気に存在感が・・・色がつかないとあまりよく分かりませんね。

これで5輛のうち2輛が揃いました。
今回は比較的加工箇所が少なかったため、1回の記事で仕上げられました! 次回は再び配管が必要な車体に入ります・・・どうぞお付き合いの程お願い致します。
筆者:乗秀

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